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為替: 為替見通しはお手上げ=第三の男
世界の金融市場が稀に見る混乱状態に陥っている。米ヘッジファンド、アマランス・アドバイザーズ(Amaranth Advisors)が1998年に発生したロング・ターム・キャピタルの損失(当時40億ドルと推定)を超える60億ドルの損失を蒙ったものの、世界の金融市場が良く堪えてホッとしたのもつかの間、米国の政策金利見通しが米系大手の金融機関の間で大きく食い違ってきた。さらにポールソン米財務長官が中国首脳との協議で実質的な進展を見せているとの報道もあり、中国が本格的に経済問題で政策変更を行う可能も出てきている。為替相場が本来の醍醐味が遺憾なく発揮する状況になり、筆者の頭の中はインプットする重要な要因があまりにも多くて火事場騒ぎの状態だ。とてもではないが自信をもって為替見通しは語れない。それでも、簡単に幾らか状況を分析してみる。

1) アマラアンスは預かり資産90億ドルのうち、天然ガス相場での損失とそのカバーのための資産投売りで生じた損失は60億ドルに達すると推定されている。現在はファンドを解散しないで済むかどうかという状況だ。今のところ特別大きなダメージが他の金融機関に及んでいるとの報道は見られない。ホットしたところだが、他のヘッジファンドがしばらく投資を慎重にしなければならないことは確実で、今後は最終投資家が資産を引き上げるかどうかが焦点になる。エマージング市場(債券、株式、為替)、為替市場、その他アルタナティブ投資市場で今後さらにどういう変化が出るか、十分に注視しなければならなくなっている。その結果として、投資資金が元のベースカレンシーに戻るだろうが、ユーロよりドルの方が相対的に多い。円キャリーの巻き戻しによる円買いもあるだろうが、全体的に見ると今年5月のようなドルへの資金回帰に注意しなければならない。5月のときは中南米国債があまり売られなかったが、今回は中南米国債の対米国債スプレッドが大きく開きだしており、状況が少し違う。

2) エマージング市場については、タイの無血クーデターの金融市場への影響が思いのほか軽微だった。しかし、中南米と中東欧の政治情勢の変化はこれからも注視せざるを得ない。国際商品市況が5月の時から大幅に下落しており、世界的な景気減速の見通しが強まる中で、エマージング市場の経済環境が悪化しており、ハイイールド・カレンシーも同じ状況にある。5月のときのように、またいずれ戻ると期待するのはリスクが大きい。

3) 米国の利下げ見通しは行き過ぎだと筆者は見ている。あと少なくとも1回は利上げをしなければ収まらないとのシナリオを維持しているが、それがピークになり、その時点から利下げサイクル開始のタイミングが為替市場の要因になるが、足下での利下げ観測は早合点だと考えている。住宅着工とフィラデルフィア連銀指数で市場がビックリし、ヘッジファンドの問題もあり、含め債券市場とFF金利先物でのショートカバーがインパクトを増幅させたと思われる。ヘッジファンドがリスク縮小のショートカバーを行っているとの見方もある。政策金利に敏感な米2年国債は利回りが大幅に低下し、早期利下げ見通しが市場の焦点になっていることは確かだが、どさくさの群集心理に惑わされないことが肝心だ。リーマン・ブラザーズ、モーガン・スタンレー、ベア・スターンは米2年債利回りが足下の4.67%から5.2-5.3%に上昇すると予想している。利回り低下を予想しているのはゴールドマン・サックス、メリル・リンチなどだ。エマージング市場の下落による「質への逃避」、ヘッジファンドが資金の流動性を高めなければならない状況、米国金利見通しがあまりに急激に変化したことの反動など、しばらく状況を良く見定めなければならない。

4) ポールソン米財務長官が胡錦濤国家主席や温家宝首相ら国家指導者と経済問題で突っ込んだ話をしていて、単なる表敬訪問ではなくなったとフィナンシャル・タイムズは伝えている。人民元がここ数日上昇し続けていることを短絡的に捕らえない方が賢明だが、米中関係が世界の不均衡改善に向けて一歩踏み出す可能性を筆者は感じている。表面的には人民元切り上げ、連想的な円買いという図式が考えられるが、米国の経常収支問題の解決に向けた動きが出てくると、単純な円買いは梯子を外される危険性がある。ポールソンが本格的な仕事師だとの感触が強まっている。

5) ユーロ圏も英国も引き締めサイクルを中断するような環境にない。ドイツの巨大労組IGメタルが高率の賃上げで合意したこともあり、ドイツ経済が3%ポイントの付加価値税引き上げのショックをかなり早い時期に乗り越えてしまうのではないかと筆者は予想している。英国のM&A、住宅市場を含めたマネーゲームが続いていて、気味の悪い状況だ。英国経済が底堅い動きになっているが、マネーゲームが支えになっており、ねずみ講の最後のねずみにならないように注意しなければならない。

6) テクニカルな面では、日本の半期末の(円買い)要因はほぼ終わっていると思われるが、どうだろう?また、下期も日本の個人投資家、外債投信が外債の高金利を追いかけるのだろうか?さらに、ポジションも依然としてユーロロングと円ショートが非常に高い水準にあり、相場の動きにブレーキをかけるのではないか。

7) 円に関しては決定的な要因が日銀の利上げタイミングであることに変わりはない。この点に関しては日本にいる方々にお任せするが、世界的な過剰流動性の増大に油を注ぐ日本の超低金利が早く終わらなければならないことは間違いない。日本の側から見ても、将来景気が減速したときの政策手段を確保するために、金融政策の正常化を急がなければならないはずだと筆者は考えている。

以上のように、足下の要因を列挙しただけでも中長期的な為替の方向性が見えなくなってきている。投資家サイドからすれば、霧が晴れるのを待っても良いのではないだろうか。とりあえずトレーディングサイドからすれば、依怙地にならず、ストップをタイトに設定した素直な波乗りしかなさそうだ。
(参謀:第三の男)

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ヘッジファンドとは、金融派生商品を活用して、相場の変動から利益を出す事を目的としている大型ファンド。 初心者への提言、外国為替FXの基礎知識【2006/11/09 23:18】